母の嫁入り道具たち

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実家を改装することになり、不必要となったものが娘の私の所にやってきました。

その中に母親が嫁入り道具として仕立てた留袖、訪問着、羽織、小紋、名古屋帯、帯などが合わせて15点ほどありました。

仕立ててもらったもので、一度も着ておらずしつけ糸がついたままの物もありました。

私が着ようかとも思ったのですが、柄が好みのものではないことと着る機会がないので、売ることにしました。

どこに売りに行ったらよいのかと悩んでいたところ、ネットでコメ兵という質屋を発見しました。

コメ兵とは名古屋では有名な質屋さんで、ブランド品の鞄や服飾品から楽器、着物はもちろんのこと貴金属品まで買い取ってくれる質屋さんです。

電話で着物の買取を問い合わせたところ、「直接持ってきてください」とのことで量も多かったので車で売りに行くことにしました。

査定してもらった結果、買取価格は15点で千円ちょっとでした。

正直、ここまで安いとは思わなかったので、とてもショックだったし驚きました。

しかし、いろいろ話を聞いてみると、うちの場合は仕立ての着物で母の体型に合わせた物なので、そのままの状態で着れる人がそんなにいないということでした。

つまりオートクチュール品はそれ以外の人には価値が無いということのようです。

確かに、うちの母は身長が150センチ以下と低い上、体重はあるので腰周りはかなりあります。

現代の人は、もっと身長が高いので母の着物を着ようと思うと裾が上がってしまい、着られないそうです。

また、綺麗に保存していたとおもっていたのですが、長年箪笥に入れっぱなしにしていた為に、いろいろな所にシワがよってしまっていたようでした。

最近は着物地を使ってリメイクするのが流行っているようで、そういった素材として買っていく人はいるかもしれないが、着るために買っていく人は少ないだろうとの理由からその値が付けられたそうです。

こんなに安いなら私が着た方がいいかなとも思いましがが、着物を着ると動きづらいし、時間もかかってしまいます。

子育て中の私にそんな時間もなく、友達の結婚式に着ていくほど華やかな物もないので、心を決めて売ることにしました。

しかしながら、父との結婚の際に全て仕立てた着物だっただけにそれが千円になってしまったと分かればおばあちゃんは悲しむだろうなと、私が悲しい気持ちになってしまいました。

母は「タンスがすっきりしたぁ」と開放感でいっぱいだったのですが、私は、なんだかとてももったいないことをしてしまった気持ちでいっぱいでした。

私は趣味で洋裁をやるので、難しいとは思いますが、売らなくても何かにリメイクすればよかったのかなぁと後悔もちょっとしてしまいました。

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